[HDV]米国高配当株ETFの優等生、HDVの魅力を徹底解説!

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今回は米国高配当株ETFのHDVについて解説していきます。
HDVは財務優良企業の中から高配当銘柄を厳選していることが特徴で、アクティブ運用の性格を持っている高配当株ETFです。
この記事を読むことで、HDVの概要、配当金の推移、株価の成長性がわかります。

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高配当株ETF:HDVの概要

ETF名称(日本)iシェアーズ・コア米国高配当株ETF
ETF名称(米国)iShares Core High Dividend ETF
ベンチマークMorningstar Dividend Yield Focus Total Return Index
銘柄数74銘柄
主取引所NYSE Arca
ETF純資産総額78.47億米ドル(約8,475億円)
経費率0.08%
市場価格98.27米ドル(2020年1月2日時点)
配当金3.209米ドル(2018年12月~2019年12月)
配当利回り3.29%(2019年12月16日時点)
配当月年4回(3・6・9・12月)
設定日2011年3月29日

HDV米国の財務優良企業のうち高配当銘柄74社を集めたETFです。

約6.96兆米ドルを運用する世界第1位の資産運用会社であるブラックロック社が2011年3月から提供しています。

HDVの大きなの特徴は、
・財務優良企業で構成されていること
・構成銘柄の入れ替えが頻繁であること

です。

HDVは財務優良企業で構成されている

HDVはS&P500のうち財務優良企業の中で配当利回りが高い企業を厳選しています。
モーニングスター配当フォーカス指数を基に、配当利回りが高くても財務上業績が不安定な銘柄は年4回のリバランスで除外されます。

そのため、高い配当利回りを維持しながらも
・競争力が強い
・配当継続性が高い
・倒産の可能性が低い

という企業で精選されているので、配当金だけでなく株価の成長も期待できるETFです。

体裁上モーニングスター配当フォーカス指数をベンチマークにしていますが、これはモーニングスター社独自の指標に基づいた銘柄選定をしているため、アクティブ運用的な性格が強いファンドです。

HDVは構成銘柄の入れ替わりが頻繁

HDVは構成銘柄の見直しで入れ替わる企業が非常に多いことも特徴です。
四半期ごとに年4回リバランスを行うHDVは、売買回転率57%とETFの中でもずば抜けて高く、1年9ヶ月程度で構成銘柄の中身が総入れ替えされるという水準になっています。

それだけ財務状況に不安がある企業を徹底的に除外する姿勢が強い、というメッセージが読み取れます。
入れ替わりが激しいのでそれを懸念する人も多いですが、私はむしろプラスととらえて良いと感じています。

HDVのセクター構成比率は頻繁に入れ替わる

Brack Rock iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF より作成(2020年1月2現在)

HDVのセクター構成はエネルギー、通信、ヘルスケア、金融の4セクターで全体の7割近くを占めています

2019年8月時点では生活必需品が2位、通信は7位だったのですが、ここ半年で生活必需品は5位、通信は2位と構成割合が大きく変動しました。
保有比率上位10位にも入っていなかった通信セクターのAT&Tが、2020年1月2日現在では保有比率1位になっており、これが全体の保有比率に大きく影響を与えています。

HDVは伝統的にエネルギーの構成比率が最も高く、原油価格の変動に左右されやすいという欠点があります。
そのため、2015年の原油安では価格変動の影響を大きく受けて、VYMよりパフォーマンスが下がりました。

ディフェンシブ性の高い通信セクターの構成比率を上げたのは、そうした価格変動にも堅調に株価を保持する狙いがあるのではないかと思います。

HDVの保有比率1位銘柄はAT&Tに!

銘柄名セクター構成比率
AT&T Inc.(AT&T)通信9.85%
Exxon Mobil Corp.(エクソンモービル)エネルギー9.83%
Johnson & Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)ヘルスケア6.74%
Verizon Communications Inc.(ベライゾン・コミュニケーションズ)通信6.60%
Chevron Corp.(シェブロン)エネルギー6.13%
Wells Fargo & Co. (ウェルスファーゴ)金融5.37%
Pfizer Inc. (ファイザー)ヘルスケア5.30%
Cisco Systems Inc.(シスコシステムズ)通信4.22%
Coca-Cola(コカ・コーラ)生活必需品4.08%
Pepsico Inc. (ペプシコ)生活必需品3.44%

HDVは上位10銘柄で全体の61.6%を占めており、VYMの26.5%と比較するとかなり上位10銘柄に比重が置かれている印象です。

VYMの上位10銘柄にも名を連ねていたP&Gやメルクは、2019年8月時点ではHDVの上位10銘柄に入っていましたが、5ヶ月余り経った2020年1月時点では保有比率が下がっています。

代わりに先述したAT&Tが圏外から1位になっていますので、ここ半年で構成銘柄が大きく動いたことがわかります。

HDVの配当金は7年間で1.5倍に増配

Brack Rock iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF より作成(2020年1月2現在)

HDVは設定来、年平均6.29%で増配を続けた結果、2012年から2019年で配当金が1.53倍になりました。

2015年の原油安の影響を大きく受けたため、2016年の増配率がマイナスになっていますが、それ以外は増配を続けています。

また、2016年から2019年の直近3年間の平均増配率は5.96%前年比では3.68%増と、ここ数年では増配率が減少傾向にあるのが気になるところです。

HDVの配当利回りは3~4%の水準を維持

上図はHDV設定来の期間中のHDV、VYMSPYDの配当利回りを比較したグラフです。
SPYDは2015年10月に設定されたため、2016年以降の値を図示しています。

HDVは2012年以降配当利回り3~4%で推移しており、総じてVYMよりも高い水準を維持しています。
ただし、SPYDはまだデータが不十分なものの、HDVやVYMとは桁違いの配当利回りを継続しています。

HDVは2015年の配当利回りが突出していますが、先述したように原油安の影響で株価が下落したことが原因と考えられます。
原油安による配当利回りへの影響がVYMよりも大きかったところをみると、エネルギーセクターの比率が大きいことが強く関連していることが見て取れます。

とはいえ、74銘柄も集めたETFで3~4%の配当利回りを維持していることは素晴らしいので、HDVの非常に魅力的な部分になります。

HDVは株価の成長性が年利7.93%

Yahoo!financeより作成

HDVと同様に高配当ETFであるVYMSPYD、さらにS&P500の株価の推移のグラフが上図になります。
HDVが緑、VYMが青、SPYDが赤、S&P500がオレンジで表されています。

3つのETFで比較すると、HDVのリターンが最も低いですが、値動き自体はほどんど変わらないことがわかります。
SPYDが設定されたのが2015年10月と日が浅いため十分なデータではありませんが、株価の成長性は他の2つに軍配が上がっています。

HDVが設定された2011年3月29日以降の株価をS&P500と比較すると、HDVが設定来84.2%増に対して、S&P500は同期間で146.2%増加しているため、大きく差がついています。
年利換算すると、HDVは7.93%、S&P500は11.94%で成長していることがわかります。

HDVの配当金再投資したトータルリターンは年利12.6%

ETFreplay.comより作成 緑:HDV(TR) 青:VYM(TR) 黄:S&P500(TR)

先ほどは株価の成長性の比較でしたが、HDVは高配当株ETFであるため、魅力は配当金です。
上図は配当金再投資を考慮したトータルリターンでのHDV、VYM、S&P500の比較です。

HDVは設定来約2.59倍、同期間でVYMは約2.78倍、S&P500は約2.92倍となっています。

年利に換算すると、HDVは12.6%、VYMは13.6%、S&P500は14.3%で成長していることがわかります。

VYM、S&P500には及ばないものの、配当金再投資をすることで年平均12.6%のパフォーマンスを出せるのは驚異的な成績です。

HDVは安全性を高めてくれる優良ETF

HDVの魅力をまとめると、
・財務優良銘柄に分散投資できる
・構成銘柄の入れ替えが頻繁
・セクターがVYMやSPYDと補完関係にある

となります。

HDVはVYM、SPYDと比較するとトータルリターンでは敵わないものの、財務優良銘柄に投資できるという特徴があります。
SPYDは配当利回りの高さを重視して財務面には重きを置いていないため、配当利回りをSPYDで取りつつHDVで安全性を高めておくのが良いかもしれません。
また、VYMやSPYDと構成比率上位セクターが被っていないため、それぞれを購入することでセクターの分散性を高めることができます
高配当株投資を目標としているのであれば、必ず検討したいETFの1つです。

コメント

  1. […] 上図はVYM、HDV、SPYDの配当利回りの推移を示したグラフです。VYMは配当利回り2.6~3.3%の水準を維持して推移しています。2008年の配当利回りが4.4%にまで急騰していますが、リーマンショックによる株価暴落の影響で見かけ上配当利回りが上がっています。その後2009年、2010年と減配したため配当利回り3%を下回りましたが、底堅く3%程度の配当利回りを維持しています。2010年以降9年連続で増配しているにもかかわらず、配当利回りが3%程度に留まっているのは、株価の上昇が要因です。VYMは株価の成長でキャピタルゲインも期待できるETFなのです。 […]