[SPYD]配当利回り4%以上の攻撃型米国高配当株ETFを解説!

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今回は米国高配当株ETFのSPYDについて解説していきます。
SPYDはとにかく配当利回りの高い銘柄を集めたもので、配当利回りが4~5%の高水準を維持している優良ETFです。
この記事を読むことで、SPYDの概要、配当金の推移、株価の成長性がわかります。

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米国高配当株ETF:SPYDの概要

ETF名称(日本)SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF
ETF名称(米国)SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF
ベンチマークS&P 500 High Dividend Index
銘柄数79銘柄
主取引所NYSE Arca
ETF純資産総額21.48億米ドル(約2,320億円)
経費率0.07%
市場価格39.15米ドル(2020年1月2日時点)
配当金3.209米ドル(2018年12月~2019年12月)
配当利回り4.43%(2019年12月20日時点)
配当月年4回(3・6・9・12月)
設定日2015年10月21日

SPYDはS&P500のうち高配当銘柄79社を集めたETFです。

世界第3位の資産運用会社であるステートストリート社が2015年10月から提供しています。

SPYDの大きなの特徴は、
・配当利回りが非常に高いこと
・S&P500の配当利回りが高い79社で構成されていること
・保有比率が均等になるようにポートフォリオを構成していること

です。

配当利回り4~5%という高水準

SPYDの最大の魅力は配当利回りの高さです。
その配当利回りは設定来4~5%の高い水準で推移しています。
同じく米国高配当株ETFであるVYMHDVの同時期の配当利回りはそれぞれ3~3.3%3.3~3.7%なので、SPYDがいかに高い配当利回りかということがわかります。

Dvidened.comより作成

SPYDは、S&P500のうち配当利回りの高い上位16%(79社)の企業を構成に組み込んでおり、1月と7月の年2回構成銘柄の見直しを行っています。
HDVは財務優良企業を厳選していましたが、SPYDでは業績はほぼ考慮せず高配当のものから入れ込んでいるため高い配当利回りを実現しているのです。

均等分散で小型株効果が期待できる

SPYDでは79銘柄を均等分散していることも特徴です。
VYMHDVは企業の時価総額に応じて保有比率を決めていましたが、SPYDでは約1.25%ずつになるように均等分散しています。

時価総額に依らないため中・小型株もポートフォリオに組み込まれやすくなるため、小型株効果が期待できます
小型株効果とは、時価総額が大きい株よりも小さい株の方が収益率が良いという経験則のことで、均等分散して小型株が相対的に多くなるSPYDは収益率が良くなる可能性があるということです。
もっとも、小型株効果は理論的の証明できていることではないため、あくまでも傾向があるという程度の参考にしてください。

また、SPYDは配当利回りが高い順に選んでいるとはいえ、79銘柄にほぼ均等に投資がされているので、リスクが分散されていて選びやすいETFになっています。

SPYDのセクター構成比率は不動産がトップ

STATE STREET SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF より作成

SPYDのセクター構成は不動産が最も比率が高く、次いで一般消費財、エネルギー、公共事業、生活必需品となっています。
配当利回りを重視している結果、安定して高配当を出せる不動産が必然的にトップにくるのです。

不動産セクターがトップにくるETFは珍しくVYMHDVは不動産の比率がほぼ0なので、補完関係にあるといえます。

2018年時点では不動産に次いで公共事業が保有比率2位だったのですが、2020年1月2日現在では一般消費財とエネルギーが保有比率を上げています
これは2019年にアメリカで債券価格が上昇し続けたため、公共事業の株価も連動して上昇し配当利回りが下がったため、リバランスで保有比率が下がったと考えられます。
参考:米国債「ひどく高い」、債券投資家が強い警戒感-市場の奥行きに疑念

不動産と公共事業の2つで保有比率が4割を超えていた2018年はディフェンシブ性が高く景気後退場面にも強かったのですが、景気敏感セクターの一般消費財とエネルギーの保有比率が上がったため、不況時のダメージが大きくなるリスクが増えました。
しかし、逆に好景気時にはリターンが大きくなるということでもあるので、どう捉えるかは各人の投資の軸によります。

SPYDの保有比率上位は頻繁に入れ替わる

銘柄名セクター構成比率
Nordstrom Inc.(ノードストローム)一般消費財1.64%
AbbVie Inc.(アッヴィ)ヘルスケア1.63%
Newell Brands Inc.(ニューウェルブランズ)一般消費財1.63%
Leggett & Platt Incorporated(レゲット・アンド・プラット)一般消費財1.56%
Western Union Company(ウエスタンユニオン)情報技術1.54%
Seagate Technology PLC(シーゲイト・テクノロジー)情報技術1.52%
Campbell Soup Company(キャンベル・スープ)生活必需品1.47%
WestRock Company(ウエストロック)素材1.45%
AT&T Inc.(AT&T)電気通信1.44%
PPL Corporation(PPL)公共事業1.44%

2020年1月2日現在の保有比率上位10銘柄は上表の通りです。
構成銘柄がS&P500の上位銘柄とはかけ離れていることがわかります。

SPYDは均等分散しており株価変動やリバランスで随時入れ替わるため、上位銘柄のセクターや比率はほぼ参考になりません。
例えば、2019年4月時点では保有比率1位だったクアルコムが、株価が上昇したため配当利回りが下落し、2020年1月2日時点ではSPYDから除外されています。
そのため、上位銘柄で判断するのではなく、セクター比率で判断する方が賢明です。

SPYDの増配率は前年比7.84%増

SPYDの2019年の配当金額は1.75米ドルで、増配率は前年比7.84%でした。
連続増配というわけではありませんが、安定した配当額を出していることがわかります。

SPYDは2015年10月に設定され、まだ4年余りしか経過しておらずデータが不十分です。
もう少し年数が経ってデータが揃うまで、注目したいと思います。

SPYDは株価の成長性が年利6.65%

Yahoo!financeより作成

上図はSPYDとVYMHDV、さらにS&P500の株価の推移を2015年10月以降で比較したものです。
SPYDが赤、HDVが緑、VYMが青、S&P500がオレンジで表されています。

3つのETFで比較すると、SPYDのリターンはHDVと同程度で、値動き自体はほどんど変わらないことがわかります。
SPYDのデータは十分ではありませんが、株価の成長性はVYMの方が高いという結果が得られました。

SPYDが設定された2015年10月21日以降の株価をS&P500と比較すると、SPYDが設定来29.4%増に対して、S&P500は同期間で55.6%増加しているため、大きく差がついています。
年利換算すると、SPYDは6.65%、S&P500は11.7%で成長していることがわかります。

SPYDの配当金再投資したトータルリターンは年利11.7%

ETFreplay.comより作成 緑:SPYD(TR) 青:VYM(TR) 黄:HDV(TR) 黒:S&P500(TR)

先ほどは株価の成長性の比較でしたが、SPYDは高配当株ETFであるため、魅力は配当金です。
上図は配当金再投資を考慮したトータルリターンでのSPYD、VYMHDV、S&P500の比較です。

SPYDは設定来55.7%増、同期間でVYMは60.5%増、HDVは52.4%増、S&P500は72.7%増となっています。

年利に換算すると、SPYDは11.7%、VYMは12.6%、HDVは11.2%、S&P500は14.6%で成長していることがわかります。
VYM、S&P500には及ばないものの、配当金再投資をすることで年平均11.7%のパフォーマンスを出せるのは驚異的な成績です。

SPYDは利回り最強のキャッシュ製造ETF

SPYDの魅力をまとめると、
・S&P500の高配当銘柄のみを集めたETF
・4%以上の高い配当利回り
・セクターがVYMやHDVと補完関係にある

・安定した株価成長性がある
となります。

SPYDはVYM、S&P500と比較するとトータルリターンでは敵わないものの、財務優良銘柄を集めたHDVと同程度のリターンが期待できます。
SPYDは配当利回りの高さを重視して財務面には重きを置いていないため、配当利回りをSPYDで取りつつHDVで安全性を高めておくのが良いかもしれません。
また、VYMやSPYDと構成比率上位セクターが被っていないため、それぞれを購入することでセクターの分散性を高めることができます
高配当株投資を目標としているのであれば、必ず検討したいETFの1つです。

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