国民健康保険を安くする方法!文芸美術国民健康保険に入ると得かも

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こんにちは、ゆとらぼ(@yutolab_fire)です!

今回は、文芸美術国民健康保険に入ることで国民健康保険を安くする方法、というテーマで解説していきます。

国民健康保険は主に個人事業主が入る保険で、病院に行ったときに自己負担額が3割になるのはこの保険のおかげです。
「保険料高いなぁ」と思いつつも、大きなメリットがあるだけに「仕方ないか」と高い保険料を払い続けてますよね。

しかし、個人事業の所得が年間およそ230万円以上の方は、文芸美術国民健康保険に加入すれば同じ保障を受けながら保険料を安くすることができるのです。

そんな裏ワザのような手法について、みていきましょう!

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文芸美術国民健康保険に入ると定額の保険料になる

国民健康保険を安くする方法の結論は、文芸美術国民健康保険(以下、文美国保)に加入することです。

文美国保は法人化していない文芸・美術及び著作活動に従事する個人事業主が加入できる保険で、文芸美術国民健康保険組合が運営しています。

文美国保に加入すると、39歳以下の方は保険料が月額19,600円、年間で235,200円所得に関わらず定額になります。
また、家族は1人あたり10,300円で加入することができます。

事業所得が230万円以上なら文美国保が得かも

新宿区の39歳以下の場合は、事業所得がおよそ230万円を超えたら文美国保の方が得になるようです。

国民健康保険の保険料は、
①所得に応じて決まる
②住んでいる場所に応じて決まる

ため、所得が大きい方はその分大きな国民健康保険料を支払っています

例えば、39歳以下の東京都新宿区に住んでいる年収400万円の個人事業主は、国民健康保険料を年間380,600円支払います。

一方で、文美国保の場合は所得や住んでいる場所に関わらず、年間235,200円で一定という魅力があります。

先ほどの方が文美国保に加入した場合、年間で145,400円、ひと月当たり約1.2万円を節約することができます。

国民健康保険計算機というサイトでシミュレーションができるので、自分の住んでいる場所と年収を入力して確認してみてください。

文美国保に入る場合の注意点

文美国保に入る場合には、いくつか注意点があります。

  • 健康保険に加入している人は入れない
  • 所得が低い人が加入すると損をする
  • 協会や団体を通じて加入するので、直接は入れない
  • 入会費や年会費がかかる場合がある

健康保険に加入している人は入れない

文美国保は国民健康保険の代わりになるものなので、会社員などの健康保険に加入している方は入ることができません

会社員だけでなく、個人事業主が法人化して法人事業所の事業主になった場合でも健康保険の加入が義務となっているため、入ることができなくなります。

所得が低い人が加入すると損をする

年間235,200円で定額なことが文美国保の魅力ですが、事業所得が低く国民健康保険料がそれ以下の方は加入すると損をします。

例えば、年収100万円の個人事業主は国民健康保険料が125,300円のため、文美国保に加入すると約11万円多く支払うことになり損をします。

そのため、加入して得になるかは国民健康保険計算機でよくシミュレーションしてから検討してみてください。

協会や団体を通じて加入するので、直接は入れない

文美国保に入るためには、文芸美術国民健康保険組合に加入している協会や団体を通じて入る必要があるため、直接入ることはできません。

文美国保組合には2018年12月18日現在で68の協会や団体が加盟しています。(文芸美術国民健康保険組合加盟団体一覧表より)
この加盟団体の会員になることが文美国保加入の条件になっているため、まずは加盟団体に入会する必要があります。

加盟団体には、

  • 日本イラストレーション協会 (漫画家、イラストレーター、WEBデザイナーなど)
  • 日本デジタルライターズ協会 (ライター、ジャーナリストなど)
  • 日本ネットクリエイター協会 (YouTuber、動画制作、作曲など)

など、業種に応じて様々な協会や団体があります。

自分の業種と照らし合わせて、加入団体を探してみましょう。

入会費や年会費がかかる場合がある

加盟団体の会員になるためには、入会費や年会費が必要となる場合が多いです。

一例ですが、入会費と年会費は下表のような相場です。

入会費年会費
日本イラストレーション協会28,000円
(内25,000円は出資金)
24,000円
日本デジタルライターズ協会 5,000円15,000円
日本ネットクリエイター協会10,000円24,000円

これらの金額と文美国保の年間235,200円を考慮した上で、国民健康保険に加入した方が得かを検討するようにしましょう。

事業所得が上がってきたら文美国保を活用しよう

以上をまとめると、

  • 国民健康保険は所得に応じて保険料が上がる
  • 文美国保は年間235,200円で所得に関わらず一定
  • 健康保険加入者は文美国保に入れない
  • 加盟団体を通じて加入する必要がある
  • 加盟団体に入会費と年会費を払う場合がある

となります。

会社員と個人事業主はそれぞれ異なる社会保険料を支払っていますが、国民健康保険は自分で保険料をコントロールできる数少ない社会保険です。

知っているのと知らないのでは手元に残るお金が大きく変わってくるので、知識を入れて最善を尽くすことはその後の人生に深く関わってきます。

国民健康保険以外の社会保険料を減らす方法は下記で解説しているので、参照してください。

社会保険料だけでなく、所得税や住民税の節税を学びたい方は下記からどうぞ。

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