個人年金保険はいらない!返戻金が少なくなっても解約すべき理由

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こんにちは、ゆとらぼ(@yutolab_fire)です!

今回は個人年金保険は今すぐ解約しないと損というテーマで解説していきます。
老後の資産形成のためにと入ってみた保険ですが、実はその実態は手数料ぼったくりの投資商品と気付いて解約しました。
途中解約すると元本割れで損をする」と考えて解約に踏み出せない人は多いですが、今すぐ解約しないともっと損になる理由はご存知ですか?

実際に私が契約していた実体験を交えて、今すぐ解約すべき個人年金保険を解説していきます。

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個人年金保険のような積立型保険は全ていらない

まず結論として、個人年金保険のような積立型保険は一切必要ないと断言します。

積立型保険は
・保障がつくので保険としての機能
・お金を積み立てていくので貯蓄としての機能
・お金が増えて戻ってくるので投資としての機能

という3つの機能を持っていますが、どの機能も中途半端で意味を成していません

積立型保険の保障内容は薄すぎて、結局掛け捨て保険に入るので意味がありません
途中で引き出せず、解約すると大きく元本割れするリスクがあるので貯蓄性は預貯金に大きく劣ります
比較的安全な投資信託が年利3%以上なのに、積立型保険の年利は1%以下という投資商品として比較に値しない水準のため、投資性も優れた部分がありません

保険が欲しいなら掛け捨て保険、貯蓄がしたいなら預貯金、お金を増やしたいなら投資信託と、何を目的としても積立型保険を選ぶメリットはありません

詳細は下記で解説しているので参考にしてください。

私が契約していた個人年金保険は年利たったの0.375%

私が契約していた個人年金保険を例にすると、年利に換算するとたったの0.375%のリターンしかありませんでした

私が契約していたのは10年確定年金型の個人年金保険で、契約した24歳から65歳まで毎月1万円の保険料を支払い、65歳から75歳までの10年間で毎年55.6万円を受け取る契約でした。
総支払額は42年間で504万円、総受取額は556万円となり、資産額は10.3%増えたことになります。

10%以上増えたんだから銀行に預けておくより良いじゃん、と考える方もいるかもしれませんが、お金を増やす目的で契約している以上、これは貯蓄ではなく投資になります。

そして、42年という長期間の資産運用にもかかわらず、たったの10.3%しか増えていないというのは投資として致命的にリターンが低いです。
年利に換算すると0.375%しかない手数料ぼったくりの投資商品です。

仮に、年利5%の投資信託に同期間で積み立てた場合は、1,711万円にもなります。
老後2,000万円問題がほぼ解決する金額を、投資信託への積み立てのみで受け取ることができます。

保険料控除の節税効果はあるが、それ以上のデメリットが大きい

個人年金保険のリターンが低いことはわかりましたが、先ほどの計算では保険料控除による節税効果を考慮していませんでした。
結論として、保険料控除の節税効果を加味してもリターンは変わらず低水準で、それ以上のデメリットが大きすぎるため、やはりお勧めできません。

保険料控除とは、保険料を支払った額に応じて課税所得が少なくなるため、所得税・住民税が軽減される仕組みです。
先ほどの私の例のように年間12万円を支払っている場合の控除は、所得税が一律4万円、住民税が一律2.8万円控除されます
年収400万円の人の場合は所得税率5%、住民税率10%で考えると、保険料控除による節税額は年間4,800円です。

これを考慮して、先ほどの個人年金保険のリターンを計算すると、年利は0.529%と多少良くなったように見えるものの、依然として低リターンであることには変わりありません。

返戻金が元本割れしても、今すぐ解約しないともっと損する

個人年金保険はリターンが超低水準の投資商品であることがわかりましたが、それでも多くの人が解約に踏み出せない大きな理由が返戻金の元本割れです。

積立型の保険は満期に達しないうちに解約すると、返戻金が支払った額よりも少なくなる場合がほとんどです。

私が契約していた個人年金保険では、5年で解約した場合の返戻率は約80%であり、支払額60万円に対して48.5千円しか戻ってきません

ここで解約するとなると、5年間かけて11.5万円をドブに捨てたも同然なので、
・せっかく積み立てたのにお金が減るのは辛い
・すぐに現金が必要なわけじゃないから、満期になるまで寝かしておこう

という理由で解約を躊躇してしまいがちですが、実は元本割れしてでも今すぐに解約しないと損する理由が2つあります。

その理由が
・自分で資産運用すれば元本割れ分はすぐに取り返せる
・インフレリスクで資産価値が目減りしていく

です。

自分で資産運用すれば、元本割れ分はすぐに取り返せる

理由の1つ目は自分で資産運用した方がリターンが大きく、元本割れ分はすぐに回収できるからです。

仮に先ほどの48.5万円を年利3%の投資信託で資産運用した場合を考えましょう。
年利3%で運用すると、8年後には61.4万円になる計算となり、元本の60万円を取り返すことができます。
たった8年間で元本割れ分が回収でき、その後も運用を継続していけば収支はプラスになり続けます。

控えめに年利3%で計算しましたが、年利5%で運用した場合はたった5年間で元本回収ができます。

42年間支払う契約を5年で解約し、残りの37年間を自分で年利3%の運用する場合を考えてみると、48.5万円は144.7万円になります。
自分で運用することで、96.2万円が増えました。

それに対して、満期まで待った場合は504万円の支払いに対して、52万円しか増えません。

この結果をみても、まだ満期まで待つ理由はあるでしょうか?

インフレリスクで資産価値が目減りしていく

自分で資産運用する自信がないから、貯蓄として個人年金保険を持っておきたいという方もいます。
しかし、貯蓄として持っていてもインフレリスクにより資産の価値が減っていくことは、理解しておかなければなりません。

インフレとは物価が上昇していく現象ですが、物価が上がれば今持っているお金で買うことができる量は減っていきます。
言い換えれば、インフレとは現金の価値が下がることと同義です。

日本銀行はアベノミクスが始めってから、年間2%のインフレ目標を掲げて金融緩和政策を行っています。
仮に年間2%のインフレが継続した場合、個人年金保険の年利は約0.53%であるため、毎年の資産が差分の1.47%ずつ減少していくことを意味しています。

約1.5%ずつ価値が減っていった場合、40年後の資産価値はおよそ半分になってしまいます。
今持っている1,000万円は、40年後には今の500万円分の価値しか持たなくなるのです。

現金への集中投資は、インフレリスクを多分に含んでいることを理解しておきましょう。

老後の資産形成はつみたてNISAで十分

以上をまとめると、
・積立型保険である個人年金保険は必要ない
・年利0.375%というぼったくり手数料の投資商品
・節税効果を考慮しても0.529%という低水準
・途中解約の元本割れ分はすぐに取り返せる
・インフレリスクで資産価値は減っていく

となります。

保険は人生の三大支出のうちの一つです。
保険料を見直すことで、毎月の生活が本当に楽になっていきます。

また、老後の資産形成をしたいのであれば、つみたてNISAやiDeCoで自分で資産運用することをお勧めします。

個人的にはiDeCoはお勧めしていませんが、個人年金保険と比べたらiDeCoの方が断然いいです。

とりあえず保険に入っておけば安心という洗脳を捨てて、自分で資産運用していく一歩を踏み出していきましょう。

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