家計が苦しいなら保険解約で改善!無駄をなくして節約する方法

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毎月の保険料が家計を苦しめて、貯金ができない人って多いですよね。
日本人はとりわけ「保険は入っておくと安心」と刷り込まれて無駄な保険に入りがちになっており、保険料を払いすぎている傾向にあります。
節約して貯金を増やしたい人が保険の見直しをした方が良い理由は
解約しても今すぐ生活に支障がないから
よくわからないまま無駄な保険に入っているから

ということから、まず取り組むべきポイントです。

私の保険に対するスタンスを明示すると
保険は万が一の場合に人生が破綻しないために入るもの
この考え方を根幹として議論を進めていきます。
大前提として人生を豊かにする方法を選択することは全ての人に共通することかと思います。
そのために保険が無駄であれば省く、ただそれだけのことです。

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積立保険は全て不要!すぐに解約して投資に回そう

保険は掛け捨て型保険積立型保険という大きく2つに分類できます。

掛け捨て型保険
 満期時や解約時にほとんど、もしくは全くお金が戻ってこないタイプの保険
積立型保険
  途中解約時や満期時に戻ってくるお金があるタイプの保険

積立型保険の代表に学資保険や養老保険、終身保険、個人年金保険などが挙げられます。
この2つの中で、積立型保険は全く必要なく、契約中の保険は解約することをおすすめします。
その理由は、積立型保険は

掛け捨て保険より保障が薄い保険商品
資金拘束力と元本割れリスクが大きい貯蓄
手数料ぼったくりの投資商品

という中途半端な特性を持っているからです。

掛け捨て型よりも保障が薄い保険

積立型保険はその名の通り貯蓄性をもった保険で、解約時に払い込んだ保険料が戻ってくるという特典がある分、掛け捨て型保険と比べて保障が薄いという欠点があります。
例えば学資保険であれば、死亡した場合残りの保険料支払いが不要になるだけという場合が多く、家族が生活に困窮しないようにするという意味合いの保障はありません。
万が一の場合に人生が破綻しないような保障を受けるためには、結局掛け捨て型保険にも加入する必要があり、保険として不十分な商品であるといえます。

資金拘束力と元本割れリスクが大きい貯蓄

積立型保険は貯蓄としても優れているとはいえず、安全性や利便性は銀行に大きく劣ります。

保険会社が倒産した場合、戻ってくる金額は責任準備金の9割以下
保険会社が倒産するという可能性はゼロではなく、その場合払い込んだ金額が全額は戻ってはきません。
1997年~2008年の間に生命保険会社が8社倒産するという事例が実際に起きたので、今後も十分起こり得ることとして考えなければなりません。
にもかかわらず、保険会社が倒産した場合は払い込んだ金額が全額戻ってくるわけではなく、責任準備金の9割以下しか戻りません。
それに対して、銀行が倒産した場合は預金保険制度により1,000万円までは預貯金が全額戻ってきます

途中解約時の元本割れリスクがある
積立保険は満期になる前に解約すると高確率で払い込んだ分より戻り金が少ない元本割れを引き起こします。
これが拘束力となって中々解約に踏み切れないケースが多いです。
しかし、平成30年度生命保険に関する全国実態調査<速報版>によると2015年~2018年の間の解約経験率は9.2%でした。
積立保険は満期まで長いものだと40年以上ある場合がありますが、その間に絶対解約しないとは誰にも言い切ることはできません。
その点、定期預金にしておけば、緊急で資金が必要な場合でも元本割れのリスクなく引き出すことができます。

満期になっても元本割れのリスクがある
積立型保険の中には満期になっても払い込んだ全額が戻らないという信じられないリスクもあります。
学資保険において、払った額より少ない金額しか戻ってこなかったとして裁判で争ったケースが珍しくありません。
一生懸命長い期間貯めてきたのに、こんな仕打ちを受けるなら入る魅力は皆無ですよね。

以上のように貯蓄という観点でも積立型保険を選ぶ理由がありません。
中には、積立型保険は「給与から天引きしてくれて強制的に貯蓄ができる」という主張をする人がいますが、それなら財形貯蓄にした方が元本割れのリスクはなく、いつでも解約できるという流動性があります。

手数料ぼったくりの投資商品

積立型保険は投資商品として考えた場合は非常に割高な手数料をとる投資信託ということができます。
「銀行に預けるよりも増える」という投資の側面を期待して積立型保険に加入する人がいますが、積立型保険のリターンは非常に低いのです。

例えば毎年12万円の保険料を30年間払い、満期時400万円受け取る個人年金保険を考えてみましょう。
30年間で計360万円払い込み400万円が受け取れるので、払った額より40万円多く受け取り返戻率は111.1%になります。
ここで、リターンは11.1%と考えて高利率だと感じてしまうと罠にはまってしまうので注意です。
今回の場合は30年間積み立てているので、年利で考えるとリターンはたったの0.7%となります。
確かに銀行の金利が0.01~0.1%であることを考えると高いように感じるのですが、他の投資商品は年利3~6%のリターンを得られることを考えると、いかに低いリターンかということがわかります。
代表的なインデックスであるS&P500の年利を5%として考えると、同じように30年間積み立てた場合832万円になります。

保険会社は私たちが支払った保険料を元に投資を行い運用益を得ているため、私たちが個人で運用する場合と同等のリターンとリスクを抱えているのです。
同等のリターンを得ているにもかかわらず、積立保険のリターンが何故これほど低水準なのか。
運用で得た利益は高給な従業員の給与やCMなどの広告費、都会一等地のビル代などに消えていくからです。

既に積立保険に加入していて、今解約してしまうと元本割れしてしまうという人はどうすればいいのでしょうか。
満期まで数年という人以外は今すぐ解約して、元本割れした解約返戻金を投資信託で運用した方がリターンが大きくなります。
解約すると一旦損してしまうので躊躇してしまいますが、長期的に運用すれば元本を上回るリターンを得られるので、勇気をもって解約しましょう。

このように他の投資商品とは比較できないほど低水準のリターンしか得られない、ぼったくり手数料の投資商品なのです。

保険はギャンブル!得する人も損する人もいる

積立型保険は全く入る必要がありませんが、掛け捨て型保険には入った方が良い場合もあります。
前提として保険は保険、貯蓄は貯蓄、投資は投資として考える必要があります。
先に述べたように貯蓄を求めるのであれば銀行の預貯金で良いですし、投資を求めるなら投資商品を買うべきです。
そして、保険はギャンブルであるということを認識しておく必要があります。
平穏に過ごせたのであれば保険が損になり、 万が一の事象が起きてしまった場合には保険で得をするという確率論に過ぎません。
保険は万が一の場合に人生が破綻しないために入るものという観点で考えると、保険に入るべきケースは
・死亡保険(子供がいる場合)
・自動車保険(自動車を持っている場合)
・火災保険(賃貸or持ち家の家主)

以上の3つが挙げられます。
これらは公的保険でカバーできず、万が一起きた場合の損害が甚大なものなので、民間の掛け捨て型保険で補う必要があります。

保険の安心は虚構。家計を見直して自分で備えよう!

以上をまとめると、
積立型保険は一切不要
掛け捨て型保険が必要となるのは

・死亡保険(子供がいる場合)
・自動車保険(自動車を持っている場合)
・火災保険(賃貸or持ち家の家主)

となります。
保険がないと不安だという日本人は本当に多いです。
海外では保険は最低限だけ入るものという文化が根付いているにもかかわらず、日本では保険で万全に備えて安心を得るという考え方が浸透しています。
保険に入っているからといって、病気にかからないわけではありません。
むしろ、保険を節約して得た貯金を使って自分で将来に備えるという姿勢が大切です。
自分の未来は自分で守るという考え方で保険の無駄を省いていきましょう。

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